※パソコンで、お楽しみください。
『ワシとエビとミーバイ』(始まり始まり~)
ナレーター:昔、大きなワシがひろーい空を雄々と飛んでいたんだって。
ワシは辺りを見渡しながら言ったよ。
ワシ:「こんなに見渡しても、オイラよりでっかい生き物は
だぁれもいない。 世界で一番でっかい生き物はオイラだ!!
あーいい天気!気持ちいいなぁ。
オイラはでっかいぞー!世界で一番でっかいぞー!」
「ふぅ。一日中飛んでいたら疲れてきた・・・。
あ!ちょうどいいものがあるぞ。」
ナレーター:ワシは海の上に高い柱が出ているのを見つけたから、
そこにとまることにしたんだ。
ワシ:「今日はここで休むことにしようかな。」
ナレーター:次の日もまた、お日様キラキラいい天気!
ワシが気持ちよさそうに海をながめながら飛んでいると、
ワシ:「あ!あんなところにまた柱が!2日も続けて休める所を
見つけられるなんて、オイラって運がいいなぁ。
今日はここで一晩過ごすことにするか。」
ナレーター:ワシが柱にとまった・・・その時!
エビ:「おい!」
ワシ:「え?柱がしゃべった!?」
エビ:「だれだ?昨日は僕の左のひげにとまって、
今日は右のひげにとまっているやつは!?」
ワシ:「ひゃ~!!」
ナレーター:びっくりしたワシをおっぱらって、
海の中から姿を現したのは・・・
ナレーター:それはなんと大きな大きなエビだったんだ!
エビはワシの一人言を聞いていたから、
エビ:「ワシのやつ、自分が世界で一番大きい生き物だって?
とんでもない!
僕のひげだと気付かずに柱だと思っていたじゃないか。
それじゃあ世界で一番大きいのはこの僕なんだな。」
ナレーター:エビはいばって泳いでいった。
ナレーター:ここは真っ青な海の中。
ゆらゆらゆれる海草の草むらをエビはのんびりお散歩中・・・
すると目の前にぽっかり空いた大きな洞くつを見つけたよ。
エビ:「おや?こんなところに大きな洞くつ。
誰かのおうちかなぁ。誰もいないなら、
今日はここで一晩休ませてもらおう。」
ナレーター:ぐっすり休んだエビはまた、今日も広い海へ元気に出発!
はりせんぼんにあいさつして、お魚とおしゃべりしながら、
たくさん歩いてずいぶん遠くまで来たよ。
あれあれ?!またまた洞くつ見ーつけた!
エビ:「あの洞くつものぞいてみよう。広いなぁー。
よーし、今晩はここで決まりだ!!」
ナレーター:エビがひょいっと洞くつにはいった瞬間 --
ミーバイ:「おい!!だれだ!?昨日はおれの左の鼻の穴にもぐりこんで、
今日は右の鼻の穴にもぐりこんだやつは!
一体だれだ!?」
ナレーター:びっくりしたエビがよくよく見てみると、
大きな口に大きな目!
ナレーター:なんとそれは、大きな 大きなミーバイでした。
だから、世界で一番大きい生き物は
ミーバイなんだってサ♪(おしまい)